2003 5/23
西表島で開かれるハトマツーリングレースに参加する為沖縄へ向かっていた。
今回で第3回をむかえるこの大会の存在を知ったのはつい2ヶ月ほど前、相原氏のなにげない書き込みが始まりだった。 別に相原氏は誘った訳でもないのに西表というフィールドに魅せられて、即座にクレイジーカヤッカー3人が 参加を表明した。私とあおあお氏そしてマッサー氏である。そしてこれに触発されて、”家庭の事情”で参加を 断念していたローカル氏までもが、家族の制止を振り切って参加することに!
結局今回はこの4人のメンバーが参加することになったハトマツーリングレースどうなりますことやら。

5/23
先週からカゼをひいてしまい、最悪のコンディション。折角西表にいけるのになんたる不覚。今朝も頭痛がひどく 薬を飲む始末だった。それでも那覇空港に着く頃には薬が効いたのか幾分楽になっていた。
ここから石垣島へと向かうのだが、少し時間があったので空港内で昼食をとることにした。ソーキソバ(豚の角煮の入った 沖縄ソバ。ソバよりもうどんに近い)を注文した。久しぶりに食べたが正直あまり美味しくはなかった。
沖縄食文化の名誉の為にいっておくが前に大衆食堂で食べた時は美味しかった。 ただ好き嫌いは別れる味なので、是非自分の舌で確かめられたし!
それともう一つ沖縄といえばオリオンビールこれははずせない。さっきまでの体調不良などどこ吹く風。 早速ノドに流し込んだ。うーんこの軽さ懐かしい。本土で飲めば物足りない感じがするのに沖縄で飲むと 旨い。気候に合っているのだろう。こうしてこの後何杯も飲む一杯目を飲み終えると石垣島へと向かった。

 那覇を発ってから50分ほど経つと綺麗な珊瑚礁と石垣島が見えてきた。飛行機は着陸態勢をとり徐々に高度を下げていった。 んっ?っていうか下げすぎじゃない?陸上のゴルフ場のグリーンや畑の農機具まではっきり認識できる。 そう思っていると、車輪が滑走路に接触した振動が伝わった、と次の瞬間今までの着陸では味わった事のない ものすごい音と振動がおそった。それはフルパワーでブレーキをかけていることを語るには十二分だった。
なぜそんな事になったのか、タラップを降りてみて即座に理解できた。滑走路短っ! あれだけ短距離で停止したにも関わらず、滑走路の端がもうそこまでにせまっている。そいえば前に石垣島空港の 増設でもめていた事を思いだした。確かにこの短い滑走路では大型の飛行機は着陸できないかもしれないが、 かといってその為に珊瑚礁を破壊してしまっては本末転倒だろう。地元の人の生活もあるだろうが、世界的にも 有数の珊瑚礁。是非とも残していきたいものだ。

石垣島空港
飛行機の大きさ(小ささ?)がわかってもらえるだろう。エンジン部のイルカのペイントがカワイイ!

 しかし5月だというのに暑い!真夏のような暑さ。そりゃ台湾のすぐそば、珊瑚礁のまっただ中に浮いてる島だもの あたりまえの事だとわかちゃいるがこの気温差はこたえる。
空港からタクシーで10分ぐらい行ったところに船着場がありここから船に乗って西表島へと渡る。 船着場に着いて、ふと海をのぞき込んでビックリ!!なんとも綺麗なエメラルドグリーンの海が広がっていた。 おそらく島の繁華街に位置するであろうこの港ですらこの海!おお!まさに珊瑚礁に浮かぶ島!この海を 見た瞬間自分はもうすっかり南国モード全開だった。
 船の時間までまだ間があったので荷物を船着場の受付にあずけ、近くの店で時間をつぶすことにした。 港周りはなんとものびりした雰囲気が漂っていた。ブルシーズ(沖縄の有名なアイスクリーム屋)や民芸品 のお土産屋など並んだ町並は南国情緒タップリだった。そのうち一件のホテルの食堂に入ることになった。 私はここでも、いやここに来たからこそオリオンビールを頼んだ。しかしあおあお氏はタコライス(沖縄名物で皿ライスの上にタコスの 具を、のせたもの)マッサー氏はカレーライス(どこにでもある。皿ライスの上にカレーをかけたもの)を注文した。 マッサー氏は私に「何も食べないの?」と不思議そうな顔して聞いたが、おかしいのはそっちじゃない? さっき空港で昼飯食べたばかりじゃない。そんな私の質問に二人とも、「あんなもの食べた内にはいらん」と 答えた。私はビールを飲みながら二人のランチタイムが終わるの待った。

 いよいよ出航の時間になった。ここでうまくいけばローカル氏と合流する予定だったがまだ姿を現さなかった。 というのも、ローカル氏は独自で石垣島直行便のチケットをとっていたのだが、出発が遅い分、時間的に我々 の乗る船にはギリギリだったのである。しかし間に合わないからといって待つ気などさらさらない我々はそのまま 石垣島を後にした。(別に到着が1時間ほど遅れるだけの事。待つ必要などないのである。)
 西表島目指して、出発!船は轟音を立てて進みだした。その騒音たるや半端じゃない!船尾の甲板に座っていたのだが、 会話ができない!船尾から上がる水しぶきも水柱となって甲板の屋根にまで達していた。
島間を行来きするのに使う20人乗りぐらいの船で今までいろんな所で乗ったけどこんなに アグレッシブな乗り物だったけ?(この疑問は後に解明されることになる)
 さすがのあおあお氏もこれにはまいった様子で船室の方へ退散した。ところがこんな状況下で高いびきで寝ている ものがいた!マッサー氏である。先程の食欲といい、この図太さといい、氏のレースにおける強さの源を 垣間見た気がした。
 40分ほどすると西表島が見えてきた。ここが今回の対決の場か!荷物を背負うと小さな漁港のような船着場 へと降り立った。この時体が震えていたのは武者震いだけではなく、この航海の間にエンジンの振動が体に しみこんでしまったせいでもあった。

西表旅行記2へ続く

(ダッチ)



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