上陸
目を覚ますと、なんとなくあたりが明るくなっっていた。
窓のシャッターを開けると強烈な日差しが入り込んできた。
寝起きには強烈すぎたので私はすぐに閉めた。
日付変更線を超えたので今は5/16の早朝ということになる。
周りの人達もほとんど目を覚ましている様子だった。
しばらくすると朝食が運ばれてきた。今回も二者択一だったが配り始めた順番が夕食の時と
違ったのか自分たちのところにきた時にはまだ両方とも選べる状況だった。
ただ何を言っているのか聞き取れず(英語だったので)片方がカボチャの何とかだということ
しかわからなかった
寝起きだったせいもあってかろうじて聞き取れた方をお願いした。
マッサーさんも面倒なのか同じものを頼んだ。
出てきたのはカボチャのおかゆだった。ところが、これが大変曲者で一緒に小豆まで煮込んで
あって大変甘いのだ。マッサーさんは「これは食えんなあ」と一、二口食べただけだった。
選んだ責任もあるし私は慣れない味に苦労しながらもなんとか完食した。
2008/5/16 10:10(ホノルル)
ついにハワイについた。
長時間座っていたせいで体中がギクシャクしていたので、空港に降りると思いっきり伸びを
した。やっと開放されたような気持ちだった。
さあいよいよハワイだ!喜び勇んでゲートをくぐろうとした時、係員に止められた。
どうやら何かの書類を提出するように言っているようだった。それが機内で書いたあの
書類だということはわかったが、前のゲートで渡してしまい今は手元になかった。
他の人はみんなスタンプを押してもらって返してもらっていたのでどこかにしまいこんで
しまったのかとあっちこっちのポケットを探してみたがみつからなかった。
私は列から連れ出されて脇のカウンターにつれていかれた。
そこには空港内で一番ガタイのいい係員の人が立っていた。制服が警察に似ているせいか
やけに威圧感がある。一体どうなるんだろう?私の不安をよそにその係員は問題の書類を
持ち出してきて各質問について聞いてきた。私がそれに答えると順に書き込んでいった。
最後に所定の場所にサインをするよういわれ、サインをすると、パスポートと見比べて
OKと言ってゲートから出るよう指示された。よかったー、一時はどうなるかと思った。
ゲートを出るとマッサーさんが待っていた。
「大丈夫だった?」
「ええ。すみません。でも案外簡単にことはすみましたよ。」
それを聞いてマッサーさんも一安心した様子だった。
でもあの書類はどこにいったんだろう?絶対に私は受け取っていない。
あのスタンプを押した係員が間違えたんだ!
私は迎えのバスがくるまでマッサーさんに自分の正当性について話し続けた。
そのうち宿泊するホテル名が知りたいということになりウエストバックを開けると・・・
ごめんなさい!すべて私一人が悪かったんです。疑ってすみませんでした。
空港の係員のみなさんご迷惑をおかけしました。
バスを待つ間、例の携帯電話の設定をする私の姿があった。先ほどの件もあるしここは
マッサーさんの言うこと素直に聞くしかなかった。
まずはハワイに到着したことをイツコさんに知らせたかったのだが、設定が完了しても
つながらなかった。
早くイツコさんと話がしたいマッサーさんはやきもきして私に文句を言ってきたが
設定に間違いはなさそうだった。そのうち送迎バスがやってきた。
バスに乗っているあいだも、文句を言われながら設定をしたがやっぱりつながらなかった。
そうこうしていると最初の停留所のアロハタワーが見えてきた。そろそろお昼なので昼食を
とりたい人や買い物をしたい人はここでまず降りるよう薦められた。
自分たちはまずホテルに行ってくつろぎたかったのでそのままホテルまで送ってもらうこと
にした。
ホテルに着くとチェックインするためマッサーさんがロビーに向かった。・・がどうも様子が
おかしかった。
我々の予約が入っていないというのだった。
そんなはずはないと調べってもらったが見当たらない。
ホテル名を確認させてほしいと言われたので
「キャッスル マイレ スカイコートだけど。」と答えると
「それなら向かいのホテルですよ。」と、親切に教えてくれた。
ロビーの方にお礼を言うとホテルを出て目の前のホテルに入った。
チェックインを済まし部屋に向かった。2805と鍵には書いてあった。
「2階の805号室かな?」
「2階じゃないだろう。もっと上の階だろう。」とマッサーさんは怪訝そうな顔した。
しかしエレベータの表示は20階以上はなかった。第一あの料金でそんな高級ホテルなんかに
泊まれるわけないじゃない。そう思って2階で降りたが部屋らしきものはなかった。
困惑していると一緒に乗ってきた清掃員の方が向かいのエレベータを指差した。
また向かいか!どうやら私たちが乗ったのは従業員用のエレベータだったようだ。
指示されたエレベータに乗り換えると50階ぐらい(忘れました)まで表示があった。
そして目的の28階に着き部屋に入った。そのとき窓の外に私が見たものは・・・
立ち並ぶ高層ホテルそしてその合間から見える碧い海!
おお〜これぞハワイだ。しばし上から下界を眺めセレヴな気分を味わうのだった。
国内ではちょっと
見られない景色。 ハワイって感じです。 写っていませんが
左側にはダイヤモンド ヘッドもみえました。
(Written by ダッチ)
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